ああ、角刈りでもいいから

SixTONESの黄色い人を好きになった結果の産物

開かざるドアが鳴る日

「おれにさー、ツイートの文字数で足りると思う?」と、先日の京本大我氏(以下『きょも』)スペースで言ったのは、松村北斗氏(以下『ほっくん』)だった。

わかる、その気持ち。

アロマテラピー精油のように、エッセンスを絞って凝縮して提供できるタイプがきょもで、大量の花や葉そのものをひとつひとつ「これはこうで」とかがせてくるのがほっくんだと思う。どちらにも優劣はなく、ただの性質の違い。

そして私ももれなく後者である。話が長い。それゆえかXの文字数140字で、おいしいとこだけ提供できる才能がない。

だからブログにて、長話しすることにした。

 

初回なので、お決まりではあるけど『出会い』から記していきたいと思う。

もちろんここで出会うのは、今や私の生活と思考の大半を占めているSixTONESという、音楽を愛する6人の大男たちのことである。

 

私が彼らのファンクラブに入会したのは先月だけど、今を遡ること2年半ほど前に実は最初の接触をしている。

とはいえ日付も具体的なシチュエーションも覚えちゃいないが、「NAVIGATORのポーズがあるんです」というトークが記憶に残っているので、たぶん何らかの歌番組で『NAVIGATOR』を聴いたと思われる。

しかし!!!

楽曲があまりにもタイプで、その時から今に至るまで『NAVIGATOR』は私内好きな曲ベスト5に常に入っているにもかかわらず、歌っている人のことは記憶からすっかり抜けているという大きな罪。

言い訳をするなら、その当時が家庭内の問題で人生一番大変な時期だったので、私のセンサーはザルところか網目はなく全てを通過させていたのかと推察する。

それにしても惜しいことをしている。当時の私に今から伝えられるなら、「いいかこの先、彼らが出ている歌番組は全て録画して残しておくんだ」と、胸ぐらを掴んで脳しんとうを起こすぐらいゆさゆさしたい。

 

そんなこんなでとんでもない失態をしてから約1年、これまたたまたま見た歌番組で「男性アイドルグループで曲が『わたし』って、斬新だなコリャ」と彼らに再度接触する機会がある。

しかし残念、私はまたしてもそのまま着陸せずにスイングバイして、サラッと立ち去ってしまうのだ。本当にバカバカ。さとう珠緒ばりに頭をポカスカしたい。

そして数年のポンコツ期間を経て、ようやく翌年夏の歌番組特番ラッシュで『こっから』を披露する、彼らに目を留めるのだ。ここまで長かった!本当に2年かかった。何を見てたんだ私は。

 

しかし只者ではないポンコツは、またしても軽く触れて離れようとした。センサーが壊れているというか、もはや最初からないのではと疑いたくなる。

しかし私のあまりの低機能ぶりに、音楽の神様が最後に助けの手を差し伸べたんだと思う。そう、タイミングよく『ノキドア』が始まったのだ。

「堤作品は何作か観ている、推理ものが好き」という2点だけで気まぐれで1話を観て、主演の2人かっこいいねー、でも来週は観るか分からんけどな!と失礼こきまくりの週末を経て、数日後ついにドアをノックされる時が訪れる。

 

あの日、仕事が大変ハードだった。もしや上司は、私をボタン1つで分刻みであちこち方向を変えて働けるロボットか何かと思っているのでは、と本気で疑うほどだった。

疲れきって脳から湯気を出しながら帰宅して、インスタを開いたらとあるCMが流れた。提供元はSony musicだった。

紫のレトロで派手な、凡人にはできない組み合わせの服を着たくるくるパーマのイケメンが、目線や表情をこれまたくるくる変えながら聞き覚えのある曲を歌っている。

そう、『こっから』の松村北斗ソロバージョンのCMに他ならなかった。そして開かざるドアが叩かれ、返事をする前にドアノブを壊して侵入者が強引に現れた。

 

かくして、『ノキドア』1話と2話の間で私の世界は、まさに昼と夜ぐらい変わってしまったのであった。

しかしもしもここまで読まれた猛者がおられるとすれば、私がこの先再び転換期を迎えて最終的に黄色い沼に落ちるとは、予測できないと思う。匂わせもクソもない、現時点でその黄色い彼は私の中で『無臭』なのだから。(本当にスミマセン)